にしむら小児科は薬嫌い?

たまにネットの書き込みで、にしむら小児科は薬を出さない?自然治癒を重視するみたいなのを見ますね。

少し誤解がありますが、わたしは何でもかんでも自然治癒を勧めてるのではなく、無駄な薬の処方を避けているだけです。

例をあげれば咳止めですかね。子ども用の咳止めシロップっていくつかありますけど、あんなの効きませんよ。昔からの習慣で処方されてるだけです。副作用も強くはないですが確実にあります。他の風邪薬もほとんど効果はありません。


参考文献

今の医療制度だと、受診してもらわないとクリニック経営ができません。ですので、サービスのように色々薬が処方される傾向にあります。お医者さんから風邪薬を飲ませなさいって言われたら、咳止め、鼻止めでも一生懸命飲ませるでしょう。そんなの効きませんから、適当にしておけば良いですよ。

鼻や咳が出る毎にわざわざ薬をもらいに受診される人もいますが、そんなことしても子どもに何ら有益なことはないです。むしろ有害ですし、そもそも飲ませるのも面倒でしょう。医療費だってかかります。

熱や鼻、咳で受診してもらってできることは、危ない病気がないかを見ること(要するにリスク判断です)と、家庭での対処法を知ってもらうこと、アレルギーの関与がないかを確認することくらいでしょうか。だから当院だとハチミツと鼻洗いを処方するくらいです。




ん?サービス悪いですか?確かにそうかな。

だからにしむら小児科ってだいたいガラガラです。たま〜に混むけど、年に数回くらいかな。基本的に不人気です。ある知り合いの人からは、「あそこは薬を出さないから行かない。」って露骨に言われました(苦笑)。



でも小児科って薬もらえるってお母さんの満足感よりも、お子さんのことを第一に考えるべきなんです。当たり前ですけど、今の咳や鼻よりもお子さんの将来の方がずっと大切でしょう。また、毎回薬もらいにいくのって大変じゃないですか。“風邪は治療しないといけない”って思われると、その後の子育てが大変ですよ。

※アレルギーについてのコメント
アレルギー性鼻炎で何年も薬を続けているお子さんがいますが、根本治療じゃないんだからいくら薬を飲んだって治りませんよ。薬を飲んでる間、一時的に症状を抑えているだけです。一生飲ませ続けるつもりですか?子どもへの抗アレルギー薬はひどい時だけで十分です。長期に飲ませるのは止めましょう。




こんな本音丸出しでやってるので、薬嫌いって思われてしまうって思うんでしょうね。



でもね、現代医学って素晴らしいですよ。当院では意味のない医療行為はしませんけど、子どもの成長と発達のためには医学の力を借りた方が絶対に良いです。

いろんな新しいワクチンや治療薬は出てきています。今の薬が承認されるためのスタディ(治験)は、20年前と比較になりません。ものすごく厳密です。つまり、新しい薬の方が効果と安全性に関してはきっちり調べられているんです。古い薬ほどいい加減な治験しかされていないし、実際に副作用が多いのです。


※新しい薬で気をつけないといけないのは、100万に1回という極めて稀な副反応が分かってないことです。治験で投与される症例数には限界があるからです。だからわたしは新しい薬は少し待ってから使うようにしています。ただし、その薬が既に世界中でたくさん使われている場合には、安全性は既に確認されていることになります。


効果と安全性が十分に証明されている薬であれば、その恩恵にあずかりましょう。当院では治療や予防した方が良いのに、自然に放っておけなんて絶対に言いません。


そもそも、今の子どもが育つ環境は、本来の遺伝子が示す環境とは異なるものです。たまに外来でお話しますが、赤ちゃんは洞窟で産まれて、大自然の中で成長するように遺伝子がプログラミングされています。今の住環境とはかけ離れてるでしょう。

感染症の問題もそうです。本来、ヒトは小集団で生活するものです。現代は集団がものすごく大きいために、周囲の微生物環境がヒト本来のものとは激変しています。そのためにアトピーや食物アレルギーを発症したり、色んな感染症にかかったりします。そんなありえない環境の中で赤ちゃんが健康に育つためには、様々なテクノロジーの介入が欠かせないんです。

実際、赤ちゃんの育つ環境が劇的によくなって、色んな病気が減ったでしょう。昭和の時代に小児科医を悩ませたアトピーや喘息はものすごく軽症化しました。肺炎や髄膜炎も今とは比べ物にならないくらい多かったし、重症だったんですよ。
今の子はテクノロジ−で守られてるために、そんな病気のリスクが減って健康に育つことが多いです

たまに“自然派”って称して、ワクチンや薬、ステロイド軟膏を拒否する方がいます。そんなの今の時代にやったら虐待ですよ。現代に“自然な子育て”なんてありません。むしろそういう医療拒否の人は、ものすごく危険な環境に無防備な赤ちゃんを放り出してるみたいなものです。



例えばワクチン。これってもっとも子どもの健康に寄与したテクノロジーです。ほとんどのワクチンは良く効くし、安全です。接種した方が良いですよ。他人にうつさない、という社会的な影響も大きいです。感染症ってなったらしんどいし、誰だって嫌でしょう。わたしだって風邪引くの、めちゃくちゃ嫌です。ましてや、コロナとか麻疹なんかに絶対になりたくない。また、社会には多くの感染症に弱い人がいます。老人とか、赤ちゃんとか、様々な病気を持った人ですね。そういう人を守るためにもワクチンは必要です。

※みんなのためにもワクチンを、って言ったら反発される人もいますね。
これもバカバカしい話です。ワクチンを打たないでも健康でいられるのは、周りが痛い思いしてワクチン接種してるからですよ。自然に感染した方が良いなんてとんでもないです。麻疹に感染したら、何憶ものウイルスを排出するので、大迷惑です。



ということで、当院はいわゆる自然派じゃないですよ。必要な医療は受けましょう。それがお子さんの将来につながります。

たまに、自然派の小児科医って称して、ワクチンとかステロイド軟こうを全否定する医師がいますけど、インチキ医療ですよ。引っかかると子どもの成長に関わります。

逆に風邪に毎回抗生物質ってところもまだありますね。こういうのもな〜。
たとえ人気があってもお勧めしないかな。小児科選びってホント大切。
※耳鼻科も薬漬けのところが多いかも?

うちが最高!とは思いません。むしろ平均ちょい下です。
でも、ごく普通の医療は提供するように努力してますね。


考えてみれば、クリニックHPでこんな本音書いてるところは他にないかも。
正直なのがうちの取柄かな?(苦笑)

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