小児へのコロナワクチン接種について

2022年3月頃から5歳以上のお子さんに対し、コロナワクチンの接種が始まる見込みです。

このワクチンは成人用より少ない量になっており、副反応も成人に比べて軽いことが分かっています。ただ、お子さんにワクチンを接種すべきかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。

日本では子どもで新型コロナウイルス感染が重症化する例は少なく、死亡例もほとんどと言っていいほど出ていません。そんな状況なのにワクチンを接種すべきかは悩ましいと思います。

ただ、子どもでも感染が広がった米国では千名近くの子どもが亡くなっています。また、現在欧州で感染が拡大していますが、これはワクチンを接種していない子どもが流行の中心になっています。今後、欧州でもかなりの小児死亡が出てくるのは確実です。


同じ現象が今後日本で起こるのかは誰も予測は付きませんが、ウイルスは免疫がない集団に広がるように変異していくので、おそらくは小児での感染者は増えるだろうとわたしは考えています。みんな風邪で済めば良いのですが、中には重症になったり死亡者は出るかもしれません。それがどの程度のリスクかははっきり分かりません。また、感染して風邪症状となってもつらいですし、周囲へ感染が広がることもあるので、お子さんでも免疫はあった方が良いとは思います。

一方、ワクチンの接種リスクですが、痛いのは仕方ない。あきらめてください。アナフィラキシーも医療機関で接種する限り問題になりません。ちゃんと対処できるからです。最大のリスクは心筋炎です。コロナワクチンを若年男性に接種すると軽い心筋炎を起こすことがあります。コロナに感染した場合よりもはるかに頻度は少なく、軽症なのですが、わざわざ子どものために接種して心筋炎起こしちゃったら嫌ですよね。

※心筋炎のほとんどは胸痛症状です。

なお、現時点までの情報では小児の接種で心筋炎の報告はありますが、頻度は少なく(100万接種に1例程度)、全て軽症のようです。リスクとしては、接種しに来るまでの交通事故の方が高いと思います。

このワクチンの有用性は、インフルエンザワクチンよりは高く、その他の定期接種ワクチン(ヒブとか麻しん風しんワクチン)よりは低い感じです。できるだけ子どもを病気にしたくない、毎年インフルエンザを接種するという方は接種されれば良いと思いますよ。

いずれにせよ、接種が始まるのは来年の3月です。まだ日がありますので、情報を待ってください。海外の流行状況から“危ないかも”と考えられるなら、早期にお知らせします。どうぞよろしくお願いします。


※蛇足ですが、30歳までの若い方はモデルナのワクチンを接種してはいけません。特に若年男性は心筋炎のリスクがあります。ファイザーの方が安全です。なお、高齢者はできるだけモデルナを接種してください。高齢者は接種による心筋炎は少なく、モデルナの方が抗体が上がりやすいからです。


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